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第27回エネルギー教育シンポジウム in 大阪
基調講演
基調講演
「TOSSエネルギー教育最前線」
向山 洋一氏

■ 各国の将来を決める教育改革
 新しい学習指導要領の実施は、21世紀を迎えた世界各国にとって政治的・経済的な構造改革と並び、重要な方策の一つである。3年前、ドイツのケルンで開催された先進国首脳会議においても、21世紀型の読み書き算として「IT技術」「インターネットの活用」「外国語(特に英語)」を、政府の責任において子どもたちが学習できるように援助することが謳われている。
 そのような中で、日本の国際社会における教育レベルを考えると、例えば日本の大学の国際競争力は46カ国中46番目、つまり最下位である。最低レベルである現状を踏まえ、国内的にも大学間での生き残りをかけて、統廃合の動きが活発化している。このようなすさまじい教育改革が大学について現在進行形である今、小学校に対する改革も真剣に取り組むべき課題であることは自明であろう。今後も教育改革が、世界各国にとって国の行く末を賭けた施策であり続けることは間違いない。

■ インターネット教育とTOSSランド
 国際舞台で子どもたちが活躍するため必要とされるスキルの1つが、インターネット技術である。
国際レベルでのインターネット技術については、4ステージに分かれて発展している。第1がパソコンを作り出す技術、第2がハードを使いこなすOSソフトの開発、第3が情報の編集をする技術、第4が専門店としての編集作業技術である。この専門店として技術的に世界で最も優れているサイトが、TOSSランドである。
 TOSSランドは明確な意図を持って専門店の編集作業を行った画期的な教育の「ポータルサイト(入り口)」として、世界からも高い評価を受けている。アクセス数も、現在までに200万を数えるほどになっている。日本の教育の知恵がこのTOSSランドに集約され、時代を経て精査され100年、1000年と生き残ることを切に願っている。日本人の子孫に伝え続けるという「知恵の書」をTOSSランドの中に残していきたい。
 そのためにも多くの人たちがTOSSランドに参加し、パソコン技術やホームページ制作技術を獲得していってもらいたい。さらに、Power PointやWord、Excelといったソフトを活用していってほしい。これからは大人も子どももこれらの技術を修得できないと、社会人として対応しきれなくなるだろう。
 英語に関しても、日本はアジア地域で最下位、世界的に見ても最低レベルであり、深く反省すべき状況である。このような状況を打破するためにも、英語教育を日常的に取り入れる必要があるだろう。

■ 基礎学力保障の重要性
 基礎学力の保障については、基本的に8個の法律から成り立っているといえる。
(1)学校は勉強を教える場とする
(2)学校は学力を保障する
(3)学力到達のための評価を取りいれる
(4)評価のための基準を作る
(5)到達のための評価を作る
(6)実行責任と説明責任を保障する
(7)発展学習を取り入れる
(8)学校は基礎学力の保障について責任を持つ
の8つがそれである。
 さらにこの基礎学力の保障というものは、「障害を持った子にどう対応するか」ということを抜きには考えられないものである。
 例えばADHDという障害がある。これは「注意欠陥多動性障害」といい、一般に30人学級で2人程度いると推定される。この障害をきちんと理解していないと、ADHDを持つ子どもは注意力不足に見られてしまう。さらにADHDであることを理解せず、きちんとした対応をしないでいると、二次障害を引き起こす恐れがある。それが「反抗挑戦性障害」である。
 また、「学習障害(LD)」といわれる子どもたちがいる。人間が持つ知性は7、8つに分けることができるが、その内の1つだけが極端に抜け落ちてしまっている場合をいう。その他に「学習遅進」というものがあるが、これは様々な理由−不幸な子ども生活を送った、病気をしていた、担任が嫌いだったなど−により勉強の進度が遅れるというものである。このような「学習障害」と「学習遅進」の区別すらつかないようであれば、またこれらの症状を理解できないようであれば、教師は基礎学力を保障することすらできないのである。

■ 子どもたちの将来を担うこれからの指導法
 教育というものは、未来に生きていく子どもたちに正しい道を教えることである。特に勉強の出来ない子どもたちに対し、理解を示し、きちんとした態度で接することが大切である。障害を持った子、勉強が出来ない子を教室の中に呼び込み、楽しく学習させるのである。そのためのツールとして、向山型算数や向山型国語などは利用価値が高い。また、TOSSノートという、横軸の上に細かく線が書いてあるノートがあるが、障害を持った子などでも使いやすくなっている。こういった1つ1つの教材が、出来ない子や障害を持った子にやる気をおこさせるのである。
 このように、教師が1つ1つの事象に対応していくことが、基礎学力の保障に大変重要であるだろう。
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